日本製の「飲む日焼け止め」によく使われるニュートロックスサン。
ニュートロックスサンは海外で日焼け対策以外にも使われているようですが、日本ではまだ無名に近い成分です。
ニュートロックスサンのことをちょっとだけでも知っておけば、効果的な使い方や商品選びのヒントになります。
ここでは
- ニュートロックスサンの効果
- 1日に飲む量
- 使用上の注意点
などを紹介していきます。
ニュートロックスサンは植物性エキス
ニュートロックスサンは、シトラス果実(ミカン属の総称)とローズマリーの葉から抽出したエキスからなる植物性の成分です。
ニュートロックスサンは、南スペインでグレープフルーツが成長する前のフラボノイドが多い時にエキスを抽出しているそうです
食べ頃のグレープフルーツとはフラボノイドの量が違うのだとか。
強い紫外線の中でも健康的に育つ植物のエキスは、ヒトの皮膚にも役立つとして、化粧品や健康食品でもよく使われています。
その中でもグレープフルーツとローズマリーの葉に含まれる成分には抗酸化物質が多く、高い抗酸化力を期待できるため、飲む日焼け止めに使われているそうです。
ローズマリーは、若返りのハーブとして有名ですし、化粧品でも使われることが多いですよね
植物は、人間のように日焼け止めを使わなくても紫外線に対抗できる。
そのパワーを人間に応用しているのがニュートロックスサンです。
それでも人間の皮膚は紫外線に弱いので、日焼け止めクリームと一緒に使って、今まで以上に強くガードするのが飲む日焼け止めの目的です。
ニュートロックスサンの気になる効果
ニュートロックスサンはまだ研究途中の成分なので、これから幅広い分野で活用されるようになるでしょう。
現時点の日焼け対策での効果は、
抗炎症作用
→日焼けによる炎症(肌が赤くなる)の予防と軽減
活性酸素のコントロール
→シミやしわ、たるみなどの原因になる活性酸素・過酸化脂質を軽減
その他、ローズマリーの作用として抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、色素沈着抑制作用なども期待できます。[1]
紫外線をWガード！
外で肌を守る塗る日焼け止めに対して、中で守るのがニュートロックスサンです。
塗るタイプは紫外線を肌の中に通さないのが役割ですが、その隙をついて入ってくる紫外線は少なからずあります。
例えば、髪の毛や頭皮、目、クリームを塗り忘れたところ、汗や水でクリームが剥がれたところ、衣類の隙間など、クリームだけでは防御しきれない場所はいろいろ。
あと、塗り直しができない時とか忘れる時もよくありますよね。
あとで鏡を見て気づくパターンのやつ。
1つ目のガードを抜けてきてしまった紫外線に対して、2つ目のガードになるのがニュートロックスサンなどの飲む日焼け止めということです。
1日に飲む量は100mg？250mg？
ニュートロックスサンは1日どれくらい摂取すればいいかは、意見が分かれるところです。
よく言われる1日量は100mgと250mg。
100mgと250mgの投与で実験されているからです
ヒトで行った実験では、確かに100mgと250mgとで結果に大差がなかったものもあるので、100mgでもいいという意見が出ることもうなずけます。[2]
ですが、赤みを軽減させるスピードは毎日250mg飲んでいた人の方が早いという結果が出ていますし、大差ではないとしても、赤くなるまでの時間は250mg摂取の方が長くなっているので、紫外線に対する耐性は250mgの方があると思います。[3]
もし100mg含有の商品と250mg含有の商品で価格の差が大きいなら迷うところですが、実際は価格に差はなく、下手すると250mg摂れる商品の方が安い場合さえあります。
ニュートロックスサン以外に追加している美容成分、コスト、販売会社の利益率などいろんな理由があるんだと思います
私の考えですが、
- 1日250mgのニュートロックスサンを摂れる商品で
- 1か月分の価格も高くないもの
を選ぶのがベストだと思います。
ニュートロックスサン配合商品リストのページで紹介している商品だと、
・インナーパラソル16200
・ホワイトドロップ
・ORBISサンピリオド
・サンタンブロックピュア
このあたりだと、1日250mg摂れて価格も比較的安めです。
ニュートロックスサンは原料価格が上がっているので、ビタミンサプリのような価格では買えません
価格より商品特徴で選ぶなら、おすすめランキング5選のページが参考になります。
「日傘サプリ」マークの意味は？
商品をチェックしていると、たまに見かけるこの日傘マーク。
これはニュートロックスサンを1日で250mg以上摂れる商品だけに表示が許された特別なマークです。
つまりニュートロックスサン高配合の印なんです。
だからこのマークを目安に商品選びをするのも1つの手です。
ですが・・・
ほんの一握りの商品だけですが
このマークが付いているのに1日250mg摂れないのもあります。
日傘サプリのマークがあるのに250mg未満の商品もある
「1日〇粒を目安にお飲みください」と書かれている粒数だと250mg未満しか摂れない商品もあるんです。
飲む粒数を増やせばいいかもしれませんが、それだと何か体調不良が出た時に全て自分の責任になります。
なので、日傘マークを目印にするのはいいですが、本当に1日で250mg以上摂れるのかチェックしなくてはいけません。
ニュートロックスサン配合サプリ20品のページでは、商品パッケージまたは販売サイトでこのマークが付いている商品に
のマークで分かるようにしているので、商品選びのヒントとしてご活用ください。
販売サイトに日傘サプリのマークが付いていても、商品記載の目安量では1日250mgに満たない商品には表示していません。
ニュートロックスサンを飲む上での注意点
最後にニュートロックスサンを飲む時に注意しておきたいことを紹介しておきますね。
・塗る日焼け止めとは働きが違う
・アレルギーに注意が必要
・配合量をチェックする
・過剰に摂取しない
・4歳未満は飲まない
・治療のやめ薬を服用している人は医師に相談する
・妊娠・授乳中は控える
・高血圧・てんかん・貧血など持病がある人は飲まない
「ニュートロックスサンが日焼け止めの代わりになる」とか「紫外線をカットする」というニュアンスの表現を見かけることがありますが、紫外線をカットするわけではありません。
紫外線をカットするのは塗る日焼け止めや帽子、サングラス、アームカバー、紫外線カットの衣類の仕事。
飲むタイプは、塗る日焼け止め等で防ぎきれずに、肌内部に侵入してきた紫外線によるダメージを軽減しようとするものです。
日焼け止めとセットで使うようにしてください。
ニュートロックスサンは医薬品のような副作用の報告はありません。
また、アレルギーも出にくい安全性が高い成分です。
しかし、植物性だからといって油断は禁物。
特にニュートロックスサンなんて初めて飲む成分なので、体調変化が出る場合は服用を中止しましょう。
また、ニュートロックスサンと一緒に配合されている美容成分が体に合わないこともあります。
アレルギー体質の方は、購入前に原材料を確認しておきましょう。
商品によって、1粒当たりに含まれるニュートロックスサンの量は違うので、1日で最大何mgのニュートロックスサンを摂取できるのか確認しましょう。
また、過剰摂取にならないよう、1日の目安量を守ってください。
ニュートロックスサンはローズマリー葉エキスを使っていることから、ローズマリーの注意点にも知っておいたほうがよさそうです。
妊娠・授乳中
子宮を収縮させる作用があるため、妊娠中は流産する可能性があると言われています。
また、授乳中は安全性の確認がとれていないので、食品であっても避けた方がいいです。
持病がある人は医師に相談を
血圧を上げることがあるため高血圧の方は注意してください
ローズマリーに含まれるタンニンは、鉄分の吸収を阻害する性質があります
ニュートロックスサンまとめ
ニュートロックスサンは、厳しい自然界で紫外線に負けず成長を続ける植物の力を利用した成分です。
ですが、人間にはニュートロックスサンだけでは不十分で、やっぱり最強の紫外線対策は塗る日焼け止めです。
その塗るタイプにも弱点があり、この弱点を上手くフォローできるのがニュートロックスサンなのです。
塗るタイプのように局所的な作用ではなく、全身の防御力を高め、さらに美肌作りのサプリとしても使える。
食品アレルギーや持病がなければ、飲んで得することはあっても損することはないでしょう。
日焼け止めクリームと紫外線対策グッズを駆使して、完璧な防御ができ、抗酸化サプリメントで肌ケアもできている方には、ニュートロックスサンは不要のサプリです。
逆に、
- 日焼け止めクリームの塗り方が不十分
- 秋や冬は紫外線対策をしていない
- 部屋の中に入り込む紫外線A波が心配
- 日焼け対策とスキンケアを同時にできるサプリが欲しい
という方には試してみる価値があると思いますよ。
参考
[1]化粧品成分オンライン：ローズマリー葉エキスとは…成分効果と毒性を解説
[2]food&nutorition：Skin photoprotective and antiageing effects of a combination of rosemary (Rosmarinus officinalis) and grapefruit (Citrus paradisi) polyphenols
[3]food&nutorition：Skin photoprotective and antiageing effects of a combination of rosemary (Rosmarinus officinalis) and grapefruit (Citrus paradisi) polyphenols
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